救急事故防止について
救急搬送されるケガや病気の中には、日常生活の中で少しの注意や心がけで防ぐことができるものがあります。
事故の原因や注意点、予防のポイントを知り、救急車を呼ぶような大きなケガや病気をしないよう救急事故防止にご協力ください!
予防できるケガや病気について
転倒・転落
転倒・転落は時に入院を伴う大きなケガの原因になってしまいます。しかし、これらのケガは気を付けるポイントを意識して行動することで防ぐことができるものが多くあります。
令和5年中の転倒・転落による救急出動件数は422件でした。発生年齢層は高齢者が約8割を占めており、発生場所は住宅が約6割となっています。
高齢者の方は特に住宅での転倒・転落の予防が重要となります。
予防のポイント
- 自宅内の段差を無くす工夫をする。
- 物につまずいて転倒しないように整理整頓をする。
- 階段を上り下りする際は手すりを利用する。
- 脚立などを使用して作業する場合はしっかり固定する。または補助者に支えてもらう。
- 車イスを利用している方がベットなどへ移動する際は介助する。
- ベットに転落防止の柵を設置する。
- 冬季は凍結路面を避けて歩き、滑りづらい靴を履く。
窒息・誤嚥
窒息は、食べ物や異物が気道(空気の通り道)に詰まり呼吸ができなくなる状態で、死につながるとても危険な状態です。
誤嚥は飲食物や異物が気道や気管に入りこんでしまう状態となります。誤嚥をしてしまうと、細菌が肺に入ってしまい、肺炎などの症状を引き起こすことがあります。
令和5年中の窒息・誤嚥による救急出動件数は25件でした。発生年齢層は小児・乳児が最も多く、次いで高齢者に多く発生しています。
また、お米やパンなどの固形食品のほかに、お味噌汁やお粥などの液体食品、玩具やプラスチック片など様々な原因により窒息・誤嚥事案が発生しています。
予防のポイント
- 食べ物を小さく切って食べやすい大きさにする。
- 食べ物は一度にたくさん口の中に入れないようにする。
- 食べるときは姿勢を良くさせ、食べることに集中させる。
- 食事をしている際は目を離さない。
- ゴミなどを子どもの手の届くところに置かない。
熱中症
熱中症とは、高温多湿な環境に長くいることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態のことを指します。重症化すると死につながる大変危険な病気です。
令和5年中の熱中症による搬送件数は88件であり、発生年齢層で最も多いのは高齢者となっています。発生場所で最も多いのは住宅であり、次いで仕事場(工場等)での発生が多くみられます。
高齢者の方は特に暑さや水分不足に対する感覚機能や身体の調整機能も低下しているため注意が必要です。
予防のポイント
- のどが渇く前にこまめに水分補給をする。
- 熱のこもらない涼しい服装をする。
- 日ごろから適度な運動を心がけ、汗をかきやすい体を作る。
- エアコンや扇風機、遮光カーテンなどを活用し暑さ対策をする。
- 暑さを感じたら保冷剤や冷たいタオルなどで体を冷やす。
救急車を呼ぶか迷ったら・・・
・救急安心センターさっぽろ(#7119)をご活用ください。
・総務省消防庁 救急車利用マニュアルをご覧いただき、当てはまる症状があればすぐに救急車を呼んでください。
お問い合わせ先
- 消防本部救急課
- 〒061-3211 北海道石狩市花川北1条1丁目2番地3
- TEL:0133-74-5399